IHSベツレヘム修道会
IHSベツレヘム修道会(愛のベツレヘム修道会)は、日本を発祥とする独立系修道会である。バチカン(ローマ・カトリック教会)の公認を持たない旧カトリック系・独立教会系の流れに属し、アメリカ合衆国の宗教法人として正式に法人登録された国際的宗教団体である。
本修道会の最大の特徴は、従来の修道院が担ってきた典礼・奉仕・観想という枠組みに加え、「非文化型・宗教型コンテンツ制作」という独自の使命を中核に据えている点にある。文化活動や芸術振興を目的とする一般の団体とは根本的に性格を異にし、あくまでも宗教的信仰と神への奉仕を動機とした「献作・奉納」を活動の軸とする。
具体的には、PC・DAWを用いた作曲・編曲・宗教音楽制作、およびデジタル作画による聖画・神社絵画・教会美術の制作を行い、それらを他の修道会・教会・寺院・神社に対して無償で寄付・奉納する「献作型藝術推進」を実践する修道院である。制作された作品は販売や文化的発信を一義的な目的とせず、神のために作られ、神の場所へと届けられることを本旨とする。
日本という土壌が持つ固有の宗教的包容性――神道・仏教・キリスト教が長い歴史の中で共存してきた稀有な宗教的文化圏――を基盤とし、キリスト教・仏教・神道の別を問わず、あらゆる宗教的共同体への藝術的奉仕を行うことができる点において、本修道会は世界に類を見ない独自の立場を占めている。この使命は、イタリア・フランス・スペイン・アメリカ・中国など、それぞれの国が背負う宗教的・政治的・文化的事情により、他国の修道会には担い得ないものである。
IHSベツレヘム修道会は、宗教の危機を文化によって解決しようとする潮流に対して明確に一線を画し、「宗教は宗教によってのみ支えられる」という信念のもと、現代デジタル技術を神への奉仕のために用いる、日本発・世界向けの献作型藝術推進修道院として、その歩みを続けている。