愛の活動

愛の活動

IHS ベツレヘム修道会 / Bethlehem Religious Order

Works of Love — 慈善・奉仕活動について


序文――愛とは何をすることか

IHS ベツレヘム修道会は、創作・文化発信・国際交流を主要な活動領域としながら、同時に、社会の中で声を持てない人々・支援を必要とする人々への直接的な奉仕を、活動の重要な柱として位置づけています。

修道会の歴史において、慈善活動・奉仕活動は常に霊的生活と不可分のものとして存在してきました。病者を看取り、貧者に食事を与え、孤独な者に寄り添う。それは特別な行為ではなく、信仰を持つ共同体が当然として担うべき責務であるという認識が、修道の伝統の根底にあります。

本会もその伝統を継承します。ただし本会の奉仕活動には、修道的慈善の普遍的な精神に加えて、本会固有の特徴があります。それは、「創作の力を愛の手段として使う」という方針です。

漫画・音楽・芸術・物語。これらは娯楽であると同時に、人の心を支え、励まし、希望を届ける力を持っています。本会はその力を、社会の中でとりわけ困難な状況に置かれている人々――障害を持つ子どもたち、経済的な貧困の中にある人々、孤独や喪失の中にある人々、心に深い傷を抱える人々――に向けて、意図的・継続的に届けていくことを、愛の活動の核心と定めています。


愛の活動の基本理念

本会の慈善・奉仕活動は、以下の四つの基本理念のもとに行われます。

第一、無償性。本会の愛の活動は、経済的な見返りを前提とするものではありません。支援を受ける方の経済状況・社会的地位・信仰の有無・国籍・文化的背景を問わず、必要としている方に対して無償で提供されるものです。支援の提供が本会の財政的利益につながることを主たる目的とはしません。

第二、継続性。単発のイベントや一時的な支援ではなく、関係性を長く続けることを重視します。支援とは「するもの」ではなく「ともにあるもの」だという認識のもと、一度関わった方との関係を誠実に続けることを目指します。

第三、尊厳の尊重。支援を受ける方を「助けられる側」として一方的に位置づけることを本会は避けます。すべての人が尊厳を持つ存在であるという前提に立ち、支援という関係性の中においても、相手の自律性・意志・感情を最大限に尊重した関わり方を取ります。

第四、創作を媒介とすること。本会の愛の活動の特徴は、漫画・音楽・芸術・物語という創作の力を積極的に媒介として用いることです。言葉で届かないところに絵が届くことがあります。理屈で伝えられないことを音楽が伝えることがあります。本会はその可能性を深く信じており、創作物を通じた心のケアを奉仕活動の中心に据えています。


対象となる方々

IHS ベツレヘム修道会の愛の活動が主に向き合う対象は、以下の方々です。

障害を持つ子どもたちおよびその家族。身体的・知的・精神的・発達上の障害を持つ子どもたちと、その日々の生活を支える家族。とりわけ、支援の網の目からこぼれ落ちやすい立場にある方々への関わりを重視します。

経済的困難の中にある人々。貧困・生活困窮・ホームレス状態にある方々。経済的な理由から文化・芸術・教育へのアクセスが制限されている子どもたちや若者たち。

心に深い傷を抱える人々。トラウマ・喪失・孤独・生きづらさを抱える方々。精神的な困難の中にある方々で、専門的な医療・カウンセリングにアクセスしにくい環境に置かれている方々。

孤立している人々。地域社会・家族・友人関係から切り離され、社会的なつながりを持ちにくい状況にある方々。高齢者・引きこもり状態にある若者・社会的孤立を経験している方々。

国際的な困難の中にある人々。母体法人IHS Bethlehem Churchの国際的なネットワークを通じて、海外の貧困地域・紛争地域・支援の届きにくい地域に生きる人々への間接的な支援・連携も視野に入れています。


具体的な活動内容

■ 創作物の無償配布・無償提供

本会が制作する漫画・音楽・芸術作品を、支援を必要とする方々に対して無償で提供します。

病院・福祉施設・障害者支援施設・児童養護施設・ホームレス支援施設などへの作品の無償配布。希望王女シリーズをはじめとする本会の漫画作品・音楽作品を、施設や団体を通じて届けることを計画しています。

デジタルプラットフォームを通じた無償公開。経済的な理由から作品を購入することが難しい方々に対して、一部作品の無償公開・無償配布を行います。

オーダー・リクエストへの対応。入院中の子ども・障害を持つ方・困難な状況にある方からの作品制作リクエストに、可能な範囲で無償対応します。その方のために描いた一枚のイラスト・その方のために作った一曲が、心の支えになり得ると本会は信じています。

■ アートセラピー的アプローチによる心のケア

美術・音楽・物語創作を用いた心のケア活動を、専門家との連携のもとで展開します。

絵を描くこと・色を選ぶこと・物語を語ること。これらは自己表現の手段であると同時に、内側の感情を外に出す安全な通路として機能します。言語化が難しい感情・体験・痛みを、創作という形で表現することによって、心の整理・癒し・回復に寄与する可能性があります。

本会はアートセラピーの専門的な資格取得・専門家との協働を積極的に進め、単なる趣味的なワークショップではなく、心理的・福祉的な効果を意識した質の高い活動を目指します。

対象として特に重視するのは、言語的なコミュニケーションが難しい子どもたち・トラウマを抱える方々・精神的な困難の中にある方々です。

■ 障害を持つ子どもたちへの特化した支援

障害を持つ子どもたちへの支援は、本会の愛の活動において特別な位置を占めます。

障害を持つ子どもたちは、しばしば「できないこと」に焦点が当てられがちです。本会はその逆を行きます。その子の内側にある感受性・想像力・表現したいという衝動を、創作という形で引き出し、外の世界とつなぐことを目指します。

障害の種別や程度に関わらず、すべての子どもが「何かを表現したい」という根本的な欲求を持っています。本会の活動は、その欲求に応える場を作ることを目指しています。具体的には、障害を持つ子どもたちを対象とした絵・音楽・物語創作のワークショップ、施設への訪問活動、制作物の展示・発表の場の提供などを計画しています。

また、障害を持つ子どもたちの保護者・家族への支援も重要な課題と認識しています。日々の介護・育児・支援に疲弊している家族への精神的なサポート・情報提供・コミュニティ形成の場の提供を、活動の一部として位置づけます。

■ 経済的困難を抱える人々への文化アクセス支援

貧困状態にある方々は、日々の生計を立てることで精一杯であることが多く、文化・芸術・教育へのアクセスが著しく制限されます。しかし、文化・芸術は人間の尊厳と深く結びついており、それへのアクセスは贅沢ではなく、人間として生きることの基本的な要素のひとつです。

本会は、経済的な理由から文化・芸術にアクセスできない方々に対して、本会の作品・活動・創作体験を無償で提供することにより、文化へのアクセスの格差を少しでも埋めることを目指します。

■ 孤独・孤立への寄り添い

現代社会において、孤独・孤立は深刻な社会問題です。とりわけ、障害を持つ方・引きこもり状態にある若者・社会的なつながりを失った高齢者・外国にルーツを持つ方々は、社会的孤立に陥りやすい立場にあります。

本会は、孤立している方々に対して、創作・芸術・音楽を通じた「つながりの場」を提供します。オンラインを通じた活動を基本とすることで、外出が困難な方・地理的に孤立している方にも参加可能な形での関わりを目指します。

「あなたのことを覚えている人がいる」「あなたのために作った作品がある」という事実が、孤立の中にいる方に届けることのできる、最もシンプルで力強いメッセージのひとつであると本会は考えています。

■ 国際的な支援連携

母体法人IHS Bethlehem Churchの国際的なネットワークを活用し、海外の支援活動との連携を進めます。

経済的に困難な地域における子どもたちへの教育支援・文化支援。紛争・災害・貧困の影響を受けた地域への間接的な支援・寄付・連携。海外の修道会・教会・NGOとの協働による国際的な奉仕活動への参加。

本会の規模と現状のリソースを踏まえ、国際的な支援活動は段階的に展開します。まず国内での活動基盤を確立し、その上で国際的な連携を広げていく方針を取ります。


活動の現状と今後の展開

正直に申し上げます。本会の愛の活動は、現時点においてその多くが「計画・構想段階」にあります。

本会は現在、文化発信・作品制作・プラットフォーム整備という基盤づくりの段階にあり、大規模な慈善活動を即座に展開できるリソース・人員・資金をすべて備えているわけではありません。しかしそれは、愛の活動を「将来的なこと」として先送りにするということではありません。

できることから、今すぐ始めます。

現時点で実施可能な取り組みとして、まず本会の作品・制作物の一部を無償公開・無償配布の形で提供することを開始します。次に、支援を必要とする個人からの作品制作リクエストに対して、可能な範囲で無償対応します。さらに、本会の活動を通じて得られる収益の一部を、支援活動の資金として積み立てることを方針として定めます。

そして、同僚の拡充・リソースの蓄積・ネットワークの形成に伴って、段階的に活動の規模と深度を拡大していきます。


支援・協力・連携を求めて

IHS ベツレヘム修道会の愛の活動は、本会単独で完結するものではありません。福祉・医療・教育・支援の専門家の方々、現場で活動するNPO・NGO・ボランティア団体の方々との連携・協働が不可欠です。

本会の活動に共鳴し、ともに愛の活動を展開したいと考える個人・団体の方々からのご連絡をお待ちしています。また、支援を必要としている方、または支援を必要としている方をご存知の方も、お気軽にご連絡ください。

すべての人に希望は届けられるべきです。そのために、私たちは活動を続けます。


お問い合わせ

愛の活動・慈善活動・支援に関するお問い合わせ:1225@ihs.church

ショップ・作品無償提供に関するお問い合わせ:1225@ihs.shop

クリスマス・サクラメント・礼拝関連のお問い合わせ:1225@ihs.christmas


「世界がどんなに冷たくても、希望は消えない。」 「愛は忍耐強い。愛は情け深い。」― 1コリント 13:4

― IHS ベツレヘム修道会 活動理念より


IHS Bethlehem Church / ベツレヘム修道会 一般社団法人 活動拠点:関東 / オンライン全国 / 国際

おすすめ

カテゴリ:神学・考察|ベツレヘム修道会 クリスマス芸術展より はじめに ― クリスマスとは何か 毎年12月25日、世界中でクリスマスが祝われる。街にはイルミネーションが灯り、子どもたちはプレゼントを心 ...

2026年4月30日